執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。

夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

「子育てといえば、妻の仕事」

「大黒柱といえば、夫の仕事」

世界的に見ても、多くの場合、子育てと言えば妻が担当している場合がよく見られます。

家庭によっては、夫が中心となって子育てや家事に従事することもありますが、世帯全体から見ればまだ少数のようです。

これは、仕方ない点があります。

収入には力と体力が必要であり、力と体力は男性が持ち合わせています。

生物学的に男女の体に大きな特徴があるため、一家の大黒柱は、男性が担当しているケースが大変多いです。

まれに夫より収入の多い妻もいて、妻が大黒柱を担当していることもありますが、まだ少ないのが現状です。

そうすると、必然的に「子育ては妻の仕事」「収入は夫の仕事」になります。

担当を分けているのはいいですが、大切なのはそこに「協力」があるかどうかです。

「子育てだけに専念する妻」と「仕事だけに専念する夫」。

一見すれば、問題ないように思えます。

しかし、本当にそれだけに専念しているのはよくありません。

それぞれが「自分がやるべきことさえしていればいい」と思い始め、相手のために協力しようとする気持ちが小さくなるからです。

そうではありませんね。

あくまで「家族」という大きな船を運航するために、夫の主担当があり、妻の主担当があります。

主担当とはいえ、それだけやればいいわけではありません。

夫が働いているのは、妻のためです。

妻が家事をしているのは、夫のためです。

2人の協力があってこそ、家族はうまく成り立ちます。

仕事の区分はあっていいですが、あくまで「協力」という意識が大前提です。

なによりこの「協力している2人の姿」こそ、子育てによい影響を与えます。

子どもは思います。

「お父さんはお母さんのために頑張っているし、お母さんもお父さんのために頑張っている」

「人は、誰かのために頑張ると生き生きするのだ」

その夫婦が協力し合っている姿から、子どもは人としてのあり方を発見します。

これは、学校の教科書やほかの場所では学べません。

家庭内の両親を見て学べることです。

理想的な父親像と母親像を、家庭内で吸収するのです。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(26)
  • 仲良く協力し合っている夫婦の姿を、子どもに見せる。
父親と母親の違いは、あったほうがいい。
違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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