公開日:2014年6月15日
執筆者:水口貴博

名刺交換の30のマナー

  • たかが名刺交換、
    されど名刺交換。
名刺交換の30のマナー

たかが名刺交換、されど名刺交換。

名刺交換のマナーは、社会人なら、当たり前にできることです。
ところが意外に、名刺交換を安易に考える人が多いのではないでしょうか。
名刺交換は、マナーを学ばなくても、ひとまずできるのが特徴です。

まず名刺を持たなければ、ビジネスが始まらない。

名刺のマナーにおける、最大の基本マナーとは何か。
ビジネスの場では、常に名刺を持ち歩くことです。
まず名刺を持たなければ、ビジネスが始まりません。

名刺を切らすと、自己紹介も中途半端になる。

商談や交渉で人と会う際、事前に名刺の準備が必要です。
会う人が複数人であると予想されれば、多めの名刺を準備しておくと安心です。
実際会ってみると、参加者が予定より多い場合があります。

名刺入れは、どう自分を見てもらいたいかを考えて、選ぶ。

仕事で名刺交換をするとき、見られるのは名刺だけとは限りません。
意外によく見られているのが、名刺入れ。
名刺を名刺入れから取り出す瞬間、相手は、名刺入れも見ることになります。

兼用タイプの名刺入れは、相手に与える印象を考えたうえで、使用を検討する。

名刺入れの中には、兼用タイプがあります。
たとえば「名刺入れ兼用の定期入れ」「名刺入れが付いた名札」「名刺入れが付いた手帳」などです。
荷物を1つにまとめたい人には、ちょうどいい道具ですね。

名刺を、財布やズボンのポケットから取り出さない。

名刺は、渡すときだけでなく、取り出す場所も重要です。
名刺は、名刺入れから取り出しましょう。
入れやすいからとはいえ、財布やズボンのポケットに名刺を入れるのは適切ではありません。

名刺入れは、どこに入れておけばいいのか。

名刺は、名刺入れに入れます。
では、肝心の名刺入れは、どこに入れておけばいいのでしょうか。
まず入れてはいけない場所は、下半身のポケットです。

名刺を差し出すのは、原則として、立場の低い人から。

名刺を差し出すのは、原則として、立場の低い人からです。
年齢や地位など、低い人から先に名乗るのが基本的な礼儀。
立場の低い人から名刺を差し出したほうが、自己紹介も、丁寧な印象になります。

机を挟んで、名刺交換をしない。

名刺交換の際、机を挟んで交換するのは好ましくありません。
座ったままのほうが気軽で手軽と思う人もいるでしょう。
しかし、気軽で手軽と思う状況だから、要注意。

名刺を受け取ったときの指の位置に注意。

差し出された名刺は、両手で受け取ります。
当然ですが、片手で受け取るのは不適切です。
名刺は小さいため、片手でもいいのではないかと思うかもしれませんが、誤解です。

両手で受け取った名刺を確認するとき、胸より下で見るのはマナー違反。

差し出された名刺は、両手で受け取った後、一度名刺の記載を確認します。
このときの名刺の位置ですが、胸より下で見るのはマナー違反です。
たとえば、腰あたりの位置で名刺を見ている様子をイメージしてみてください。

無表情による名刺交換は、誤解を与えやすい。

名刺交換をするときの表情を思い出してください。
相手の表情ではありません。
自分の表情です。

完全にきれいな名刺を渡すのがマナー。

未使用の名刺だから、きれいであるとは限りません。
名刺入れに入れている名刺でも、何らかの事情で、しわや汚れが目立つ場合があります。
たとえば、経年劣化による変色です。

名刺交換で見落としがちなのが、姿勢。

名刺交換で見落としがちなのが、姿勢です。
名刺を礼儀正しく渡すことだけに集中する一方、いつの間にか、姿勢が悪くなっている場合があります。
足を開いたり、猫背になっていたりなどです。

名刺をすぐ取り出せず、先を越されてしまった。

一般的に名刺を先に差し出すのは、立場の低い人からといわれています。
たとえば、相手がお客さまの場合、営業担当者から名刺を差し出すのが正しい順です。
さて、それがわかっていても、実際にはそのとおりにいかない状況もあります。

なぜ名前の確認は、名刺交換のタイミングが最適なのか。

相手の名前を確認するなら、名刺を交換するタイミングが最適です。
名刺をいただいたとき、名前の読み方がわからなければ、きちんと確認しましょう。
読み方に自信がない場合も、念のため確認しておくほうが安心です。

余裕があると、ちょっとした一言を加えると、話が弾みやすい。

相手から名刺を頂いた後は、相手の名前を一度声に出すと丁寧です。
「頂戴いたします。○○様ですね」
相手に名前を確認したり、読み間違いを防止したりするためにも、マナーとして習慣にするといいでしょう。

受け取った名刺は、直接机の上に置かない。

初対面の相手とは、名刺交換をすることがあります。
受け取った名刺は、名刺入れにすぐしまいません。
名刺は、会話が終わるまで、机の上の見やすい位置に置くのがマナーです。

相手の目の前で、相手の名刺にメモを書き込まない。

相手からいただいた名刺は、机の上に置くのが基本です。
話し合いでメモが必要になったとき、相手からいただいた名刺が目の前にあれば、書き込みたくなるかもしれません。
メモ帳を取り出すより簡単。

一度に複数人と名刺交換したとき、名刺入れの上には誰の名刺を置くか。

名刺交換をしたとき、頂いた名刺は、名刺入れの上に置くのがマナーです。
名刺交換する相手が、1人だけの場合は、これでいいのです。
難しいのは、一度に複数人と名刺交換をする場合です。

気づかないうちに、頂いた名刺で手遊びしていませんか。

気づかないうちにやりがちなマナー違反が、名刺を使った手遊びです。
たとえば、自己紹介の後、立ったまま、しばらく会話を続ける状況があります。
普通、頂いた名刺は机の上に置きますが、立ちながら話す場合、名刺は持ったままになるでしょう。

初対面の社員同士の場合、名刺交換は必要か。

社員同士で名刺交換は、必要なのでしょうか。
たとえば、異なる支店に出向いたとき、同じ会社の社員でも、お客さまと接するような雰囲気になるでしょう。
とっさに名刺交換も必要ではないかと迷う状況があるのではないでしょうか。

関係ない人まで、名刺を渡しすぎない。

名刺は、誰に渡すかが重要です。
「とりあえず名刺交換をしておけば、失礼にはならないだろう」
「できるだけ多くの人に名刺を渡せば、ビジネスチャンスも広がるのではないか」

複数人と名刺を交換するときの、ちょっとしたテクニック。

複数人と名刺交換するときがあります。
1人とだけ名刺交換をする場合、名刺交換も1回で終了ですが、複数人の場合、少し事情が変わります。
それぞれの人と名刺交換をするたびに、名刺入れから名刺を取り出すことになるため、ぎこちない動きになりやすいのです。

名刺のマナーを、手抜きしていい場面はない。

名刺交換の場面とは、ビジネスの場だけとは限りません。
堅苦しい名刺のマナーですが、比較的、雰囲気が柔らかい状況もあります。
ビジネスではなく、プライベートで名刺交換をすることもあるでしょう。

重要な相手にもかかわらず、名刺を渡せなかった場合の対処。

ビジネスでは、名刺交換の場面とはいえ、渡せない状況があります。
うっかり名刺を持参し忘れたり、切らしてしまっていたりなどです。
あってはならない状況ですが、可能性としてゼロではありません。

複数の肩書があるなら、名刺も名刺入れも、複数あっていい。

ビジネスマンには、複数の肩書を持つ人もいるでしょう。
「複数の肩書を持つ人なんているのか」と思いますが、まったく珍しいことではありません。
営業をしながら、開発もしている状況は、よくあること。

せっかく名刺を頂いても、名刺入れに入れたままでは、十分生かせない。

せっかく名刺を頂いても、名刺入れに入れたままでは、十分生かせません。
名刺入れに入れたままでは、本当に名刺を頂いたままになります。
後から名前を覚えたり、活用しやすくしたりするために、頂いた名刺は整理しましょう。

名刺を捨てるときにも、マナーがある。

名刺をため続けるだけでは、管理も大変です。
1枚の名刺も、たくさん集まると、山になります。
名刺をいただき、不要になったり用事が終わったりすれば、むやみにため込まず、破棄することが大切です。

名刺の受け渡しの流れ。

「名刺を受け取るだけの場合」と「名刺を交換する場合」では、手順が少し異なります。
それぞれの流れを確認して、どちらもスムーズにできるようにしておきましょう。
▼名刺を受け取るだけの場合

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