執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

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高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。

高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。 | ワインの30の基本知識

以前レストランで食事をしていた際、ソムリエから意外な話を聞かせてもらったことがあります。

「毎日ワインばかり飲んでいるんですよね」と問いかけたところ「いえ、そうでもありませんよ。よく誤解されます」

という意外な返事が返ってきたことがあります。

一瞬、会話に沈黙が走りました。

レストランにいるソムリエとはいえ、いつも高級なワインを口にしているとは限りません。

仕事柄、ワインばかりを飲んでいるというイメージがあるのですが、誤解です。

たしかにソムリエは、ワインに詳しい有識者です。

しかし、ワインについて客の相談に乗るのが仕事ではありますが、ワインを飲む仕事ではありません。

ソムリエは、仕事中にワインを飲みません。

仕事中にワインを飲んで酔ってしまうと、仕事にならなくなります。

ましてや、高級ワインを口にする機会も限られているはずです。

しかし、ソムリエという仕事上、高級ワインは口にしたいものです。

そこで高級ワインをレストランでオーダーした際は、帰り際にボトルにワインを少し残しておくと、ソムリエに喜ばれます。

「少し飲みきれなかったので、よければどうぞ」

こっそり高級ワインを口にできる機会ができ、ソムリエとの信頼関係を深めるきっかけになります。

ソムリエの気持ちを理解できる客として、一目置かれるに違いありません。

また、レストランにワインボトルを持ち込んだ際も、お礼として少しワインを残しておくと、ソムリエに喜ばれます。

ソムリエに対する感謝を表現する手段として、ぜひ心得ておきましょう。

ワインの基本知識(22)
  • ソムリエのために、高級ワインを少し残しておく。
11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。

ワインの30の基本知識

  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
  15. シャンパンは、音を立てずに開けるのがエレガント。
  16. デザートワインの代表「貴腐ワイン」とは。
  17. ロゼの辛口スパークリング・ワインは、どんな料理にも合う万能ワイン。
  18. よいワインショップに見られる5つの特徴。
  19. ワインのコルク上部にあるカビは、品質劣化品と誤解されやすい。
  20. たくさんの種類のワインは、それだけ楽しみが存在するという証し。
  21. ブルゴーニュとボルドーの飲み比べは、ワイン入門コースにうってつけ。
  22. 高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。
  23. 11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
  24. ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。
  25. フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。
  26. 高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。
  27. ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。
  28. ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。
  29. プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。
  30. フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

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