執筆者:水口貴博

愛犬を長生きさせる30の方法

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犬の食事は、適量で与えてはいけない。

犬の食事は、適量で与えてはいけない。 | 愛犬を長生きさせる30の方法

適量というのは、つまり「満腹」ということです。

ちょうどいいかもしれませんが、よくありません。

犬の長寿についてのある研究について、興味深い研究結果を目にしたことがあります。

犬に与える餌の量を、25パーセント減らした結果、長生きをするようになりました。

理由は「活性酸素」にあります。

たくさん食事をした分、細胞組織を傷つける作用を持つ活性酸素も、多く生み出すことになります。

しかし、食事の量が少なくなれば、活性酸素の量も少なくなるため、老化の抑制が期待できます。

その結果、長寿につながります。

多くの飼育書では、犬が食べる食事の適量が書かれています。

しかし、それは「満腹の量」ではないでしょうか。

適量といえば適量ですが、もう少し減らしても健康上は問題ありません。

むしろ健康にいい影響があります。

「満腹」より「腹八分目」に抑えることです。

不要な活性酸素の排出を抑制し、長生きにつなげる効果があります。

そこでおすすめするのは「適正な食事の量を25パーセント程度減らすこと」です。

犬には、腹八分目。

「少し物足りないな」と感じる程度です。

これがちょうどいい。

健康に有効な食事の量を減らす効果もありますし、なによりしつけがしやすくなります。

しつけをするときは、ご褒美を用意している飼い主も多いことでしょう。

ご褒美を目的に、犬は言うことを聞きやすくなります。

もし、おなかがいっぱいだと、ご褒美への魅力が薄れてしまい、飼い主の言うことを聞きにくくなります。

「別におなかがすいていないし、別に欲しくないよ」と、求心力が低下します。

だからこそ、少しおなかをすかしている状態のほうがいい。

少しおなかがすいている状態だからこそ、しつけもしやすく、長生きもしやすくなるというダブルの効果が期待できるのです。

愛犬を長生きさせる方法(18)
  • 適正な食事量から、25パーセント少なめにする。
噛むことは、犬の歯の健康だけでなく、脳の健康にもつながる。

愛犬を長生きさせる30の方法

  1. 犬の高齢は、早く訪れる。
  2. 犬のぼけは、脳細胞の死滅によって生じる。
  3. 犬のぼけ対策は、生まれたときから始まる。
  4. いつもと違った散歩コースを歩けば、愛犬の脳は活性化される。
  5. 屋外より室内のほうが、愛犬がぼけにくくなる。
  6. 知育おもちゃで、頭を鍛える。
  7. 犬にとって旅行は、頭にいい刺激がいっぱい。
  8. 小さな日帰り旅行をしてみよう。
  9. 犬も褒められたいと思えば、もっと行動的になる。
  10. 何気ない愛犬の存在を、常に感謝することが大切。
  11. 子犬を出産して家族が増えても、飼い主の手間は変わらない。
  12. 犬は、1匹だけより2匹飼うほうが、安定する。
  13. 犬の2種類の筋肉を鍛えることで、老化を防止する。
  14. 犬のぼけを予防するなら、DHAとEPAが効く。
  15. 食事も運動も問題ないはずの犬が、なぜか太ってしまう理由。
  16. 犬は虫歯になりにくい一方、歯のトラブルを抱えやすい。
  17. かわいいからと言って、太ったペットをほうっておかない。
  18. 犬の食事は、適量で与えてはいけない。
  19. 噛むことは、犬の歯の健康だけでなく、脳の健康にもつながる。
  20. 犬も白内障になる。
    散歩をするなら、早朝と夕方がおすすめ。
  21. 「犬が生きていける世話」ではなく「犬を満足させる世話」をする。
  22. 語りかけるすべてのタイミングは、スキンシップの時間にもなる。
  23. 犬の不安定になった心は、お漏らしとして表れやすい。
  24. テレビほど、犬にさまざまな刺激を与えられる便利な道具はない。
  25. 犬用ビデオは、飼い主がいない間の退屈しのぎになる。
  26. 飼い主に期待された犬ほど、強く育つ。
  27. 人が必要とする栄養と犬が必要とする栄養は、大きく異なる。
  28. 犬は、2人で散歩するより、大勢で散歩するほうが喜ぶ。
  29. 予防接種で、未然に病気を防ぐ。
  30. 犬がぼける本当の原因は、私たち人間にあった。

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