執筆者:水口貴博

食事の作法とマナーの30の基本

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無理をしてまで、全部食べなくてもいい。

無理をしてまで、全部食べなくてもいい。 | 食事の作法とマナーの30の基本

食べるときには、できるだけ残さないように食べることがマナーです。

せっかくの料理ですから、全部食べたいものです。

しかし、やはり量が多いときは、食べきれないときがあります。

量が多くて、食べきれないときには、無理をしてまで食べる必要はありません。

無理をして食べているところを見ても、痛々しいだけです。

苦しい表情は、見ているほうも苦しくなります。

私の家は、自給自足の家庭です。

自分の家で食べるお米を自分の田んぼで育てています。

幼いころから、お米ができる一部始終を知っているため、お米1粒の感謝を深く感じます。

お米を作るのは、大変なことなのです。

自分の家でできたお米を、自分の家庭の食卓で食べることになります。

やはり自分の家で作ったお米は、情がありますから一番おいしく感じます。

だからとはいえ、差し出された食事を全部食べなければいけないのかというと、そうでもないのです。

私の母は、私にとって多い量だと気づくと「無理をしてまで食べなくてもいい」と言ってくれます。

私が苦しそうな顔をしてまで食べていると、食卓の雰囲気が悪くなるのです。

みんなで楽しく明るく食べる食卓でありたいものです。

食べきれなくて食事とにらめっこをしていても、みんなに迷惑になるだけです。

友人が、量が多くて食べきれなさそうなときには、こちらから進んで「無理して全部食べなくてもいいよ」と言ってあげましょう。

苦しい表情は、見ていてもつらいし、本人もおいしく味わうどころか、苦しいだけです。

日本人は、戦争の影響もあってか「もったいない精神」がいまだに根強くあります。

もったいない気持ちは、もたなければなりません。

しかし、その反面、無理をしない気持ちも持つ必要があります。

そのときそのときに応じて、臨機応変に対応することが大切です。

食事の作法とマナーの基本(19)
  • 「無理して全部食べなくてもいいよ」と、言ってあげる。
明るい話こそが、食事をもっとおいしくさせる。

食事の作法とマナーの30の基本

  1. 「いただきます」と「ごちそうさま」が、一番大切な食事のマナー。
  2. 「いただきます」とは「命をいただきます」という意味。
  3. 作ってくださった方にも「食事をいただきます」と感謝する。
  4. 外食では、食事を楽しむだけでなく、雰囲気も楽しむことが大切。
  5. 外食では、食べるだけでなく「サービス精神」を勉強できる。
  6. 食事をするときには「くちゃくちゃ」と音を立てない。
    「もぐもぐ」にすればいい。
  7. レストランで、大声で話すお客さまは、嫌われる。
  8. 食べ放題で、下心を出し放題にしない。
  9. 食事が済んだら、しっかり椅子を戻す。
  10. 食事を楽しむのは、味だけでなく、器でも楽しむ。
  11. 食事がまずくても「まずい」とだけは言わない。
  12. 誰かと一緒に食事をするときは、自分任せのスピードで食事をしない。
  13. 食事中には、貧乏ゆすりは禁物。
  14. 「おいしかった」ほど、嬉しい褒め言葉はない。
  15. つい長居してしまう、人気のコーヒーショップによく見られる特徴とは。
  16. 「お金を払ってやる」ではなく「お金を払わせていただく」という人が、かっこいい人。
  17. オーダーするときには、メニューばかりを見ない。
    店員の顔を見て、オーダーすることが大切。
  18. オーダーの際は、友人の分までオーダーできるとかっこいい。
  19. 無理をしてまで、全部食べなくてもいい。
  20. 明るい話こそが、食事をもっとおいしくさせる。
  21. 食べ方がわからないときには「教えてください」と聞ける人が、かっこいい。
  22. 友人との食事中には、ちらちら時計を見ない。
  23. 食事中に肘をつかない。
    手首をテーブルに乗せればいい。
  24. 携帯電話の音が、食事中の雰囲気を壊してしまう。
  25. 出てきた料理は、すぐ食べ始めるのがマナー。
  26. みんなで食べると「仲間意識」が強くなる。
  27. 1人での食事は「自立心」を高める。
  28. おいしく食事を味わうには、よく噛んで食べればいい。
  29. 食事を組み合わせることで、メニューにはない食事を楽しめる。
  30. 学校の給食は、私たちの食事の原点だ。

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