執筆者:水口貴博

物忘れを防止する30の方法

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人に説明をすればするほど、頭がよくなる。

人に説明をすればするほど、頭がよくなる。 | 物忘れを防止する30の方法

私が高校時代、日本史に精通した先生がいました。

教科書に書いていることは当然ですが、教科書に書いていないような細かい歴史事情にも精通していました。

その豊富な知識に尊敬しました。

また歴史的な建造物を巡るために、日本中を旅していて、そのときの写真を見せてもらったりもしました。

私が驚いたのは、日本史に詳しいこともありますが、それ以上に「記憶力」でした。

人の名前・年号・出来事の流れを、何も見ないで、その場でぱっと即答できるところに、驚異的な記憶力を感じました。

ある日、その記憶力はどうやって身につけたのかと、先生に尋ねたことがありました。

特別なテクニックがあるのかと期待していましたが、返ってきた答えは予想をはるかに超えた、シンプルなものでした。

「人に教えたことは忘れなくなるよ」という一言です。

先生は頭がいい、というだけではなく、人に説明をするから頭がよくなります。

人に説明をするときには、脳を幅広く使います。

自分の口を使い、耳を使い、身ぶりや手ぶりを使うなど、幅広い感覚器官を総動員します。

説明することは、アウトプットです。

しかし、アウトプットをする作業の過程で、数多くの感覚器官を総動員するため、強い刺激で脳に再び刻み込まれます。

生徒に説明するために、どんな言葉でどのような表現をすれば伝わるかと工夫し、頭をひねることで記憶も残りやすくなります。

その結果、説明したことは強烈に記憶に残ります。

もはや忘れないくらいです。

私も、同じ経験があります。

今このように自分で文章を書いていますが、読んだ文章は忘れることはあっても、書いた文章は忘れません。

3年以上前に書いた文章を読み直せば、そのときの記憶がよみがえります。

どこで、いつ書いた文章かさえ、正確に思い出せます。

われながら驚きます。

誰かに教える立場が、実は一番得をしています。

物覚えをよくするために、教える立場になってみましょう。

自分の知っていることを、先生になったかのように友人に話したことは、忘れなくなります。

今では、コンピューターの専門知識がなくても、簡単に自分のウェブサイトを作ることができるようになりました。

ブログを使って、広く一般に知っていることを公開してもいいでしょう。

積極的にアウトプットをする人が、物覚えがよくなるのです。

物忘れを防止する方法(22)
  • 知っていることを、積極的に人に説明してみる。
目をつぶると、記憶に残りやすく、思い出しやすくなる。

物忘れを防止する30の方法

  1. 頭のよさは、生まれつきではない。
  2. グループとしてまとめると、覚えやすくなる。
  3. 関連づけると、覚えやすくなる。
  4. 人は、7桁以上の数字が苦手。
  5. 読めないと覚えられない。
    読めるから覚えやすくなる。
  6. 語呂合わせで覚える。
  7. 歌で覚えると、忘れない。
  8. 覚える前に、好きになることから始める。
  9. いきなり分厚い本を手にしない。
    薄い本から手をつける。
  10. 言葉の由来を知ると、覚えやすくなる。
  11. 理解をすると覚えやすくなる。
    暗記より理解を優先させる。
  12. 物覚えがいい人は、目的を意識する。
  13. メモ用紙に書いてしまえば、頭で覚える必要はない。
  14. 異なる科目を勉強すれば、気分転換になる。
  15. 場所を変えるだけで、集中力が戻ってくる。
  16. コーヒーを飲めば、脳の働きが活発になる。
  17. 昔話が多いのは、インプットが足りない証拠。
  18. あくびをして問題があるのは、生徒ではなく、先生である。
  19. あくびをすると、頭の回転がよくなる。
  20. わかったふりをしない。
  21. 強いストレスは、脳に悪影響を与える。
  22. 人に説明をすればするほど、頭がよくなる。
  23. 目をつぶると、記憶に残りやすく、思い出しやすくなる。
  24. 書くと、覚えやすくなる。
  25. 第一印象と名前をイメージにして、結びつける。
  26. 教科書の「章」を上手に活用する。
  27. わからないところは、読み飛ばしていい。
  28. 知識が豊富になっている将来の自分を想像する。
  29. 2つ持っていれば、持ち帰り忘れることはない。
  30. 恥ずかしい経験がないと、人間は本当に成長できない。

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