執筆者:水口貴博

コミュニケーション能力が向上する30の方法

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失敗談こそが、一番聞きたい話。

失敗談こそが、一番聞きたい話。 | コミュニケーション能力が向上する30の方法

成功者やお金持ちの話は、ためになるようで、なかなかためになりません。

往々にして自慢話になっていることがほとんどだからです。

たとえば本屋に行って、お金持ちになった人や成功した人の本を開けば、すぐわかります。

「俺はこうした。これだけのお金を持っている。これだけのことをやってきた。どうだ、すごいだろ」

本の半分以上が、自慢話になっています。

自分は神であるかのように、自分の素晴らしさや業績を本の中で自慢しているのです。

私はこうした話を読みながら少し残念だなと感じます。

たしかに成功したからには「何かの要因」があってできたはずです。

その要因を知ることができた「きっかけ」を知りたいのです。

成功のための要因は、必ずと言っていいほど「失敗体験」からです。

過去に何か苦しくて恥ずかしい失敗をしたからこそ、その成功できるような要因を知ることができたはずなのです。

小学生のころ、いじめにあった。

人間関係に苦労をして、わかったことがある。

お金で失敗をして、お金の使い方についてわかった。

入院するほどの病気にかかり、命の貴さを理解し、時間は無限ではないことがわかった。

本当はそうした失敗談が一番聞きたいのです。

本の中ではその一番大切な部分を隠していて、大切な成功哲学だけがぽつんと書かれています。

たしかによい話ではありますが、感動がないし、味気ないし、面白くないのです。

内容はわかるのですが、痛切に感じることができません。

失敗した体験で得たことなら、それだけ説得力が出てきますし、読む人の心に響きます。

成功した人たちが過去にしてきた失敗を知りたいし、その説得力を持って読者の心をつかむことができればいいのです。

コミュニケーションも同じです。

自分の自慢話はしなくてもかまいません。

相手を不快にさせてしまうだけです。

その代わり、自分の失敗経験を話しましょう。

自分の失敗談ほど人を引き付ける話はありませんし、感動のある話はありません。

世界で唯一自分だけができる話ですから、堂々と口にできるのです。

コミュニケーション能力が向上する方法(5)
  • 自慢話より、失敗体験を話す。
同情には、癒す力がある。

コミュニケーション能力が向上する30の方法

  1. コミュニケーションは、キャッチボールと同じこと。
  2. コミュニケーションの基本は、何でもない会話ができること。
  3. 相手の興味に合わせた会話がベスト。
  4. 一度に1つ以上の話をしない。
  5. 失敗談こそが、一番聞きたい話。
  6. 同情には、癒す力がある。
  7. 「この間はどうもありがとう」と言って、前回の会話のお礼から入る。
  8. 面白い話だけをすればいい。
  9. 話に割り込まれても「流れ」を大切にする。
  10. 話をしたくても、カットできる部分は思い切ってカットする。
  11. 話をしない人に話しかけるほうが、好感が持てる。
  12. 具体的な話が、面白い。
  13. 「短く」を意識するだけで、リズムよくなる。
  14. 話しかけられたら、最低一言は返す。
  15. 言葉による返事より、態度による返事のほうが効果的。
  16. 身ぶり手ぶりを加えて、少し大げさなくらいでいい。
  17. 吐き出すと、吸収したくなる。
    話をすると、勉強がしたくなる。
  18. 楽しくなる前から、笑顔になろう。
  19. うまく話ができないわけは、単純に吸収が足りないから。
  20. ネタのために勉強をする必要はない。
    一生懸命に遊ぶだけでいい。
  21. できるだけ珍しい話をしたほうが、コミュニケーションは弾む。
  22. みんながしそうな話は、あえてしないこと。
  23. テンポのよいコミュニケーションのために、答えをじらさないこと。
  24. コミュニケーションとは、心を添えた会話のこと。
  25. 人と会うたびに、言うべきお礼がないか、考える癖をつける。
  26. 褒められたときには、素直にお礼を言うことが大切。
  27. 「話しかけられる人」ではなく「話しかける人」になる。
  28. 相手の表情は、あなたの顔を映し出している鏡。
  29. 自分が太陽になり、周りに光を与える存在になる。
  30. チャンスは、人から手に入れよう。
    出会いから、成長のチャンスが生まれる。

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