執筆者:水口貴博

子どもの「外遊び」のすすめ

14

スポーツは、体の運動だけではない。脳の運動でもあった!

スポーツは、体の運動だけではない。脳の運動でもあった! | 子どもの「外遊び」のすすめ

「スポーツ」と言えば、どのような印象がありますか。

一般的には「体を動かす」というイメージが強いことでしょう。

ジョギングで汗を流したり、チームのメンバーに大声を出して指示を出したりなど、見た目からの印象は強いはずです。

その一方、頭はあまり使う必要はないと思っている人も多いのではないでしょうか。

健康な肉体に、力や俊敏さが備われば、それだけでいい人も多いはずです。

いいえ、そんなことはありません。

実はスポーツでも、必死に勉強しているくらい頭を動かしています。

スポーツをすればするほど、体の筋力は鍛えられますが、脳の力も鍛えられます。

たとえば例として、運動場で友人とサッカーをするときを考えてみましょう。

まず、サッカーボールを追いかけて常にグラウンドを走り回るため、足腰を鍛える機会になるのは当然ですね。

しかし、このとき動いているのは、体だけではなく、脳も同じです。

部屋の中とは違い、外で走っていると、刻々と周りの風景が変わります。

自分は今、フィールドのどの位置に立ち、どの方向を向いているのか。

人やボールまでの距離はどのくらいなのか。

人やボールが近づいているのか、遠ざかっているのか。

こうした「空間を認知する力」「動きを読む力」「状況を判断する力」などを刺激しています。

頭を最大限に活用しなければ、ゲームを進めていけません。

そうした考えを、ゲーム中は常に把握し続けることになります。

サッカーとはいえ、体を動かしているだけでなく、脳もフル回転させています。

スポーツとは、脳トレーニングの1つと言ってもいいのです。

子どもの「外遊び」のすすめ(14)
  • 外でスポーツをして、脳を活性化させる。
団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。

子どもの「外遊び」のすすめ

  1. 外遊びには、子どもが生きる力に必要な要素がすべて備わっている。
  2. 家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。
  3. 自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。
  4. とりあえず行動していれば、自然と話は広がっていく。
  5. 現代は豊かだ。
    それをわからせるには、野外キャンプの体験が一番。
  6. 進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。
  7. 力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。
  8. 四季のある日本だからこそ、特に外遊びはおすすめ。
  9. なぜ大都会ほど、大自然があるのか。
  10. 自然の音を聞くと、子どもは強く育つ。
  11. 旅行が難しいなら、せめて日帰りのピクニックくらいならできるはず。
  12. 犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。
  13. 畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。
  14. スポーツは、体の運動だけではない。
    脳の運動でもあった!
  15. 団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。
  16. 免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
  17. 部屋の中は、刺激が限定されやすい。
  18. 「スクリーンで見る立体」と「現実世界の立体」は、脳には似て非なるもの。
  19. どんなにテレビが進化しても、現実世界の刺激にはかなわない。
  20. エアコンは、人の生活を便利にする。
    しかし、頼りすぎると不便にする。
  21. 国語の読解力は、経験が豊富なほどイメージが鮮やかになる。
  22. 体験を優先すると、必ず後で追い上げる力になる。
  23. 立って歩けるようになれば、外遊びをしてもいい時期。
  24. 子どもが泥んこになって帰ってくるのは、一生懸命に外で遊んで帰ってきた証拠。
  25. 真っ暗闇だからこそ、あらゆる怪物をイメージさせられる。
  26. なぜ、ウォーキングマシンは、続きにくいのか。
  27. 門限があるから、遊びの密度が濃くなる。
  28. 私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。
  29. 子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。
  30. 成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。
    安全のために「遠くへ行くな」という親。
    この矛盾が問題だ。

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