執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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子どもの部屋を持つと、自立心が促される。

子どもの部屋を持つと、自立心が促される。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

自分の部屋を持つのは、プライベートな空間です。

部屋の片付けや家具の配置など、自分で管理できる自由な空間を与えられることになります。

子どもの好きなように、めいいっぱい自由ができます。

子どもは初めての自分の部屋に、大はしゃぎすることでしょう。

そこはまさに自分の思うようにできる自由空間です。

その自由の中で、子どもはさまざまなことを試すことになります。

  • 掃除の仕方を変えてみる
  • 服のたたみ方を試す
  • 本の並べ方に工夫を凝らす
  • インテリアのコーディネートをしてみる

子どもは自分なりのセンスで、部屋を整えようとするはずです。

最初はめちゃめちゃな整理整頓しかできないことでしょう。

整理整頓の技術、部屋のレイアウトのセンスなど、初めての経験だからです。

それでも親は黙って見ていてください。

親としては、できるだけ口出ししないことです。

センスが磨かれるのはこのときです。

整理整頓がめちゃくちゃなら、苦労するのは子どもです。

部屋のレイアウトが悪くても、大変なのも子どもです。

たとえば、本を並べるときを例に考えましょう。

「こんなふうに本を並べてみよう。おや、取り出しにくいなあ。では、こんな並べ方はどうだ。以前よりはよくなった」

「それならこういう整理の仕方ならもっとよくなるのではないか」

このトライ&エラーを繰り返しながら、子どもは整理整頓のセンスを磨いていきます。

試行錯誤を繰り返しながら、どうすれば快適な空間を作ることができるのかを考え始めます。

この試行錯誤が大切です。

多くのトライ&エラーを繰り返しながら、手応えをつかんでいきます。

こういうことは、子どもに体験させ、考えさせるのが一番です。

自分だけの頭で、選択したり、判断したり、改善を考えようとするときに、頭は鍛えられ、生きる力へと変わります。

子どもが「どうすればいいかな」と相談を持ちかけたときには親なりにベストなアドバイスを答えてあげましょう。

苦労しながら、子どもなりに考えます。

子どものためを思って、親が子どもの面倒を見るのはわかりますが、いつまでも見すぎていると子どもは成長する機会を失います。

自分だけの空間を持つからこそ、自分の管理のもと、さまざまな手応えをつかんで、試行錯誤をするきっかけになります。

子ども部屋は、子どもが成長する修行の場なのです。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(18)
  • 子ども部屋の管理は、子どものセンスに任せる。
10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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