執筆者:水口貴博

受験生の時間とスケジュール管理術

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リフレッシュの時間くらいは、勉強のことを完全に忘れたほうがいい。

リフレッシュの時間くらいは、勉強のことを完全に忘れたほうがいい。 | 受験生の時間とスケジュール管理術

受験生はいつも、3つの「足りない」を感じています。

  1. 勉強が足りない
  1. 時間が足りない
  1. やる気が足りない

自分の状況に満足している受験生はいません。

受験生はみんな、必ず心のどこかで「足りないなあ」という気持ちを抱いています。

「足りない」を埋めるために、いつも勉強のことばかりを考えています。

またあるときは、順調ではない自分の人生を恨んだり、自己嫌悪に陥ったりします。

特に一生懸命になっている受験生ほど、いつもこの3つの「足りない」と戦っています。

そんな受験生が陥る病は「燃え尽き症候群」です。

一生懸命になりすぎて、あるとき、燃え尽きてしまいます。

今まで勉強していたのに、急に勉強へのやる気がなくなり、何もしたくなくなります。

こうした燃え尽き症候群になりやすい人に多いのは「いつも勉強のことばかりを考えている生活」に原因があります。

勉強に一生懸命になりすぎて、息抜きを忘れています。

息抜きをすることが悪いことだと思っています。

休んだら、自分は人間として最低だと思い、自分を責めてしまいます。

燃え尽き症候群の人は「お風呂場でも勉強する」というパターンです。

勉強も時間も足りないので、お風呂場まで教科書を持ち込んで勉強しようとします。

お風呂場で勉強をしてはいけないわけではありません。

しかし、気分転換のためにお風呂に入っている時くらいは、勉強のことは忘れることです。

リフレッシュの時間に勉強では、ストレスを発散するのか、ためるのかわかりません。

また、食事をしながら勉強をしたり、散歩をしながら読書をしたりします。

すべて「3つの足りない」を埋めるためです。

これでは気が休まるときがありません。

だから、ある日、燃え尽きます。

大切なことは「勉強をしない時間」を作るということです。

勉強熱心は結構ですが、息抜きのときくらいは完全に勉強を忘れることです。

休憩も、仕事のうちです。

勉強ばかりすればいいわけではなく、燃え尽きないために、勉強を忘れる時間を作ることが必要です。

お風呂に入っているときくらいは、完全に勉強を忘れてのんびりします。

食事のときくらいは、食事の味わいに集中すればいい。

散歩のときくらいは、風景の美しさに心を躍らせるといいでしょう。

リフレッシュができ、気分転換もできるようになります。

勉強を忘れてのんびりする時間を作ることで気分転換がうまくいき、燃え尽きないで勉強を続けられるのです。

受験生の時間とスケジュール管理術(28)
  • 燃え尽きないように、リフレッシュの時間くらいは勉強を忘れる。
眠れない夜は、参考書を睡眠薬の代わりにすればいい。

受験生の時間とスケジュール管理術

  1. あらゆる時間管理術は、変えようのないリズムに合わせることから始まる。
  2. 1日のスケジュール表は、リズムを正常化させる薬のような役割を果たす。
  3. 1週間のリズムに従って、勉強計画を立てる。
  4. 勉強時間をあらかじめ宣言しておけば、勉強の邪魔をさせることもない。
  5. 今の自分は、人生を左右する大事な時期にいることを自覚する。
  6. 調子が出ないときは、調子が出るような勉強から始めればいい。
  7. どんなに調子が出なくても、睡眠時間だけは削ってはいけない。
  8. 「勉強から逃げるために休む」のと「勉強するために休む」とでは大違い。
  9. 1枚ずつめくるカレンダーより、1枚にまとまったカレンダーがおすすめ。
  10. 秒針のあるアナログ時計のメリットとデメリット。
  11. 明るい部屋で勉強するとき、必ず部屋は明るくする。
  12. 受験勉強は、自己管理能力を問う試験でもある。
  13. 勉強時間の配分は、出題率の高さに応じて調整する。
  14. 急にやる気が出れば、すぐ勉強したほうがいい。
  15. 「早寝・早起き」は嘘。
    「早起き・早寝」の順が正解だった!
  16. 勉強する時間くらいは、机の上に勉強以外の物を置かない。
  17. 日中の疲れや眠気は、短い仮眠で乗り切れ!
  18. 帰宅後の勉強は、夕食後ではなく、夕食前にするほうがいい。
  19. 親からの小言に、集中力を乱される。
  20. 朝に弱い人でも、熱いシャワーを浴びれば眠気が取れる。
  21. 眠気・疲れ・惰性は、熱いシャワーで取り払う。
  22. 学力に差ができるのは、重い腰を上げる早さ。
  23. 根性で勉強をしようとすると、失敗する。
  24. 気温は、勉強へのやる気に強く影響を及ぼす。
  25. ささいなアイテムで、勉強の能率は劇的に向上する。
  26. 勉強の準備時間を、効率よくカットできる手段を考える。
  27. 家族旅行と勉強を絡めれば、思い出も勉強もうまくいく。
  28. リフレッシュの時間くらいは、勉強のことを完全に忘れたほうがいい。
  29. 眠れない夜は、参考書を睡眠薬の代わりにすればいい。
  30. 時間はあると思えばある。
    ないと思えばない。

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