執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

21

患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。

患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。 | 冠婚葬祭の30のマナー

お見舞いのときに患者にかける言葉は、結婚式のスピーチと同じです。

縁起の悪い言葉、忌み言葉、不幸を連想させる言葉を使ってはいけないというところでは、共通しています。

私も入院した経験があります。

入院をして元気がないときには、普段使っているちょっとした縁起の悪い言葉も、いつも以上に暗く聞こえます。

お見舞いに行ったときの言葉遣いには、要注意です。

「やつれたね」

「顔色が悪いね」

「元気がないよ」

たとえ、その言葉が本当であったとしても、口にしてはいけません。

患者が落ち込むような言葉を避けて、元気になるような言葉をかけるようにしましょう。

患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいいです。

せっかくお見舞いに行って、患者を落ち込ませてしまうというのは本末転倒です。

「早く元気になってね」

「以前より顔色よくなったね」

「元気そうで良かった」

このときばかりは、嘘をついてもいいのです。

患者が元気になるような言葉をかけて、本当に元気になってもらいます。

「病は気から」と言います。

病を治すためにまず大切なことは「本人の気持ち」です。

少しでも元気に前向きに明るくなるような言葉をかけて気力を回復させることに、お見舞いの本当の意味があるのです。

冠婚葬祭のマナー(21)
  • お見舞いには、明るい言葉をかける。
お見舞いには、長居は禁物。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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