執筆者:水口貴博

間違いや失敗のない職場にする30の方法

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締め切りを与えると、部下は活発になる。

締め切りを与えると、部下は活発になる。 | 間違いや失敗のない職場にする30の方法

私はリーダーをしているとき、部下に対して面白い現象を目の当たりにしたことがあります。

実際にあった例を紹介します。

ある日、お願いしたい仕事があり、部下の1人に「時間があるときでいいよ」という指示でお願いしました。

特に急いでいる仕事ではないので「時間があるとき」という抽象的な指示をしました。

すると、いつまで経っても仕事をしてくれないのです。

「仕事できた?」と聞くと「時間がありません」と答えます。

「いつ、できそう?」と聞いても「わかりません」と答えます。

人間の脳内で「時間があるとき」という言葉は「暇なとき」というふうに変換されているようです。

まったくもって人間の脳は、惰性へと傾くようにできているものです。

そこで私は、指示の内容を変更しました。

「12月17日の15時までに仕上げてほしい」という具体的な締め切りを与えました。

すると、だらだらしていた部下が、突然、人が変わったかのように一生懸命動き始めたのです。

さっきまで「時間がありません」と言い訳していた部下が、懸命に「何とかして時間を作ろう」と試行錯誤をし始めるのです。

「最初からそういう努力をしてくれよ」と思いますが、指示の1つで人間の動きがこれほど変わるのかと実感した出来事でした。

本当に人間は不思議なものです。

締め切りがあるかないかは、人間の行動を大きく変えさせてしまいます。

期限があると、必死になって頭を使い、知恵を絞り、一生懸命になり、底力を発揮します。

デッドラインがあるだけで、人間は活性化されます。

締め切りは、ないよりあったほうがいい。

組織をまとめる人間は、常に「締め切りを設ける癖」をつけましょう。

締め切りの必要のない仕事でも「わざと」締め切りを作るのです。

間違いや失敗のない職場にする方法(5)
  • 仕事をお願いするときには、締め切りを与える。
口頭だけの指示は、間違いを増やす。
口頭と文書の両方で指示すれば、間違えない。

間違いや失敗のない職場にする30の方法

  1. 失敗をする原因は、人ではなく、システムにある。
  2. 人を変えるためには、時間がかかる。
    システムを変えれば、時間はかからない。
  3. 間違いを減らすために、ダブルチェックを導入しよう。
  4. 間違えてはいけない仕事は、ダブルチェック。
    間違えてもいい仕事には、スピード重視。
  5. 締め切りを与えると、部下は活発になる。
  6. 口頭だけの指示は、間違いを増やす。
    口頭と文書の両方で指示すれば、間違えない。
  7. 仕切りがあると、人間はサボってしまう。
  8. 勝つ組織は、徹底的な情報共有をしている。
  9. 朝礼を省略してはいけない。
  10. 責任の大きな仕事で、部下の成長を促す。
  11. 目標シートで意識を高める。
  12. リーダーが挨拶をしないと、部下も挨拶をしなくなる。
  13. つまらない仕事は、受け止め方に問題がある。
  14. 整理整頓をするから、仕事に集中できる。
  15. 必要ない会議に出ない、出さない。
  16. 考え方の対立はしない。
    考え方の吸収をする。
  17. 残業をしている職場は、要注意。
  18. 1週間は、神様のリズム。
  19. 休日のない職場は、精神力を使い果たし、いずれ崩壊する。
  20. 大切な仕事ほど、朝一番に予定する。
  21. ミスをして怒る上司がいる職場ほど、余計にミスが多くなる。
  22. 失敗しても許してくれるリーダーがいれば、部下は成長する。
  23. 1日1回は、相手のために何か協力する。
  24. 指さし呼称と声だし確認は、大きな効果がある。
  25. 手書きの言葉には、魔法の力がある。
  26. 勝つ組織には、予言者が必要。
  27. 花を置くと、喧嘩が減る。
  28. 掃除は新人だけにさせない。
    みんなにやらせよう。
  29. 職場の電気が暗いと、人も暗くなってしまう。
  30. 人を変えない。
    人を生かす。

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