「普段の自分を見てもらおう」
普段から髪を染めている人なら、いつもの様子で面接を受けたほうがいいと思う人もいるでしょう。
たしかに「普段の自分」という点では、1つの考え方です。
偽りのない姿を見せるほうが、面接官も応募者のことがよくわかるでしょう。
しかし、ビジネスマナーという点では、注意が必要です。
マナーとは何か。
マナーとは、相手に不快感を与えることなく、物事のやりとりをスムーズにする一連の動作基準です。
では、マナーとは、誰のためのものか。
マナーとは、お互いのためなのです。
テーブルマナーも電話のマナーも冠婚葬祭のマナーも、お互いが気持ちよくやりとりをするために存在しています。
その点から考えると、ビジネスの場で髪を染めていると、自分にとってよくても、相手に不快を与える場合があります。
たしかに髪を染めるとおしゃれですが、おしゃれであるとわかるがゆえに、仕事を甘く考えていると誤解されやすい。
お金を扱うビジネスの場で、仕事を軽んじている姿勢を見せるのは好ましくありません。
自分では真剣のつもりでも、髪を染めていると、仕事を甘く考えていると誤解されやすくなるのです。
染めた髪を許容している企業もありますが、あくまで一部の企業です。
一般企業の場合は、黒がスタンダードです。
アジア人なら、ビジネスマナーとして黒い髪の毛が、最も好印象です。