執筆者:水口貴博

場を盛り上げる30の会話術

23

同じ会話は二度とできない意識を持つ。

同じ会話は二度とできない意識を持つ。 | 場を盛り上げる30の会話術

人にも一期一会がありますが、会話にも一期一会があります。

そのときの会話は、もう二度と味わえません。

会話は、単に言葉の羅列だけではないのです。

会話はライブです。

生演奏です。

別の機会に同じ会話の状況を再現しようとしても、無理です。

会話には、そのときの雰囲気、時間、体調など、さまざまな条件が重なっています。

条件が少し変わるだけで、会話の流れ方、勢い、印象が微妙に変わってきます。

極端に言えば、少し腹が減っているだけでも、会話の流れ方や印象が変わるものです。

腹が減っていると、相手の話を聞き取りにくくなる。

そういう意味で、会話は常に最初で最後。

「同じ会話は二度とできない」

取り返しがつかない意識を持つことが大切です。

話す態度や聞く態度が、真剣になります。

一瞬、一秒を大切に、話をしようと思うようになるのです。

たとえば、私が今あなたにこの話をするのも、最初で最後です。

私はそう思っています。

文章ですから形として残りはしますが、別の機会に読むと、きっと印象が変わるでしょう。

「この話を前にも聞いたぞ」

そう思う時点で、やはり前回とは印象が変わっているのです。

そのときの時間や体調などの条件が変わるため、別の印象を受けるでしょう。

今この瞬間を、常に一生懸命に生きることが大切です。

そういうつもりで、私も今、一生懸命力を抜くことなく、全力で文章を書いています。

その熱意や気持ちが少しでも伝われば、幸いです。

場を盛り上げる会話術(23)
  • 同じ会話は、もう二度とできない意識で、会話する。
自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。

場を盛り上げる30の会話術

  1. 嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。
    これが気持ちのいい会話の鉄則。
  2. 大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。
  3. 会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。
  4. 「うん。
    そうだね」より「うん。
    うん。
    そうだね」。
  5. 「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。
  6. わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。
  7. 会話の乗りがいい人は、負けるとわかっている喧嘩を売ってくる。
  8. お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。
  9. 質問しながら、相手をさらりと褒める方法。
  10. 歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。
  11. 返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。
  12. リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。
  13. 経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。
  14. 大まかに話すと、会話のテンポがよくなる。
  15. 「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。
  16. 嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。
    そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。
  17. 会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。
  18. 会話を、会話だけで、終わらせない。
  19. 「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。
  20. テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。
  21. 会話上手な人は、いざというときのために、飴玉を持っている。
  22. 誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。
  23. 同じ会話は二度とできない意識を持つ。
  24. 自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。
  25. 相手を元気にさせる魔法の言葉。
    「その魅力は何?」
  26. 「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。
  27. 気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。
  28. 会話に、正論を持ち込まない。
  29. 意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。
  30. いずれにせよは、言わないほうがいい。

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