執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

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プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。

プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。 | ワインの30の基本知識

ワインのコルクの抜き方ご紹介します。

手順を紹介するほどのことでもないだろうと思うのですが、とんでもない。

たしかにワインオープナーを使えば、素人でも適当な方法で開けられますが、そう単純ではありません。

こぼさないようにしたり、ワインの風味を保ったりするために、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。

  1. ワインを拭く

コルクを抜くとき、まずはここから始めます。

いきなりコルクを抜きません。

まずキッチンペーパーなどを使って、ワインボトルの全体をきれいに拭きます。

単にワインをきれいにするという目的だけではありません。

コルクを抜くために力を入れたとき、ほこりなどがついていると、滑ったり落としたりすることを防ぐ目的です。

  1. キャップシールを外す

キャップシールは手で直接がしてもいいですが、破いた後が見苦しく、エレガントではありません。

そこでナイフを使って、キャップの周囲に一周ぐるりと切り目を入れます。

すると、美しくシールを剥ぐことができます。

  1. コルクの中心にスクリューの先端を差し込む

一番大切なポイントです。

まず、コルクの中心にワインオープナーのスクリュー部分を差し込みます。

垂直になるのが理想です。

もし斜めに入ってしまうと、コルクが抜きにくくなるからです。

真ん中に差し込んだ後は、スクリューをくるくる回しながら深く差し込んでいきます。

注意したいのは「差し込む深さ」です。

浅すぎると、コルクに力が入らないので、深く差し込もうとしますが、深く差し込みすぎるのはよくありません。

スクリューがコルクを貫通してしまうと、コルクの木の粉がワインに落ちてしまうためです。

  1. コルクを抜く

しっかりスクリューがコルクに固定されれば、コルクをゆっくり引き上げます。

うまく抜くコツは「スクリューを回す」より「ボトルを回す」ほうが、うまく抜きやすくなります。

  1. ボトルの口の周りをきれいに拭く

忘れがちなのは、コルクを抜いた後です。

コルクを抜いた直後は、コルクの破片などがボトルの口周りに付着しています。

キッチンペーパーなどで、きれいに拭き取りましょう。

ワインの基本知識(29)
  • 上手なコルクの抜き方をマスターする。
フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

ワインの30の基本知識

  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
  15. シャンパンは、音を立てずに開けるのがエレガント。
  16. デザートワインの代表「貴腐ワイン」とは。
  17. ロゼの辛口スパークリング・ワインは、どんな料理にも合う万能ワイン。
  18. よいワインショップに見られる5つの特徴。
  19. ワインのコルク上部にあるカビは、品質劣化品と誤解されやすい。
  20. たくさんの種類のワインは、それだけ楽しみが存在するという証し。
  21. ブルゴーニュとボルドーの飲み比べは、ワイン入門コースにうってつけ。
  22. 高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。
  23. 11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
  24. ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。
  25. フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。
  26. 高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。
  27. ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。
  28. ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。
  29. プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。
  30. フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

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