執筆者:水口貴博

子どもがすくすく成長する30のしつけ

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子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。

子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。 | 子どもがすくすく成長する30のしつけ

日本には、箸の文化があります。

欧米人から見ると、箸を使っているアジア人はとても手先が器用に見えるそうです。

特に、2本の細い棒を使って、小さなご飯粒をつかんで口にしているのは、驚かれます。

日本人が精密機械を作るのが得意なのは、箸の文化によって手先が器用になったからだともいわれています。

私たちには当たり前のことですが、箸の文化は意外にも、手先の器用さに一役買っています。

そんな箸の使い方を、あなたなら子どもに対してどう教えますか。

使うのが難しい箸です。

箸の正しい持ち方や使い方を、言葉だけで教えるのは難しいことです。

口でうまく説明するのは難しいですね。

そういうときは、まず親が手本を見せることです。

子どもへのしつけは、常に親が先行する形です。

親が見せて、子どもに真似をさせるという順です。

「脱いだ靴をきれいにそろえなさい」という前に、親がきれいに靴を揃えます。

親がきれいに靴を揃えているところを見て、子どもも真似をして、上手に靴を揃えるようになります。

「勉強しなさい」という前に、親がきちんと勉強する。

親が楽しく勉強していると、子どもも勉強がしたくなります。

「人と会ったら挨拶しなさい」という前に、まず親がきちんと挨拶します。

親が人と挨拶をして明るくなっているところを見て、子どもも人と会ったら挨拶がしたくなります。

子どもは、親のやっていることを真似して、習得します。

親が手本を見せることそのものが、重要なしつけになっています。

箸の使い方も、言葉で説明する必要はありません。

「こうやって使うんだよ」と言って、親が箸の持ち方を子どもに見せればいい。

難しくはない。

これだけです。

しつけを施す前に、まず親が手本であることが大切なのです。

子どもがすくすく成長するしつけ(2)
  • しつける前に、親が手本を示す。
食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。

子どもがすくすく成長する30のしつけ

  1. 自由奔放は教育ではない。
    きちんとしたしつけを施すのが親の努め。
  2. 子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。
  3. 食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。
  4. 「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。
  5. 歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。
  6. お墓参りの意味を、納得するまできちんと説明する。
  7. 言い訳をしない癖をつけ、反省を促そう。
  8. 整理整頓の基本は、実にシンプル。
    「使い終われば、元の場所に戻す」
  9. 品行方正のある親からは、品行方正のある子が育つ。
  10. 子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。
  11. 父と母の教育論は、違っていて当然。
  12. 時には、夫婦喧嘩も必要。
    大切なことはきちんと仲直りすること。
  13. 子どもの前で、夫婦喧嘩をしない。
  14. 子どもは、期待されるほど成績を伸ばす。
  15. 子どもからの難易度の高い質問には「調べて教えてほしい」と答えればいい。
  16. 面倒見のよすぎる親は、子どもから失敗する機会を奪っている。
  17. 意味もなく、子どもにお金を与えない。
  18. 子どもにトイレ掃除をさせると、トイレをきれいに使うようになる。
  19. 喧嘩は、最初に手を出したほうが負け。
  20. 一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
  21. 靴とはいえ、侮れない。
    脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。
  22. できなかった部分より、できた部分を見て褒める。
  23. 10歳になれば、そろそろ子どもへの対応を変える時期。
  24. 子どもにも家族運営に参加させる。
  25. やりたくない習い事は、無理にやらせないほうがいい。
  26. 外国語学習に力を入れるなら、母国語の学習から徹底すること。
  27. 子どもに求めるべきは、速いかより、できるか。
  28. しつけが必要なのは、子どもより、親のほうかもしれない。
  29. 親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。
  30. しつけは弱くても問題ない。
    むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

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