執筆者:水口貴博

社会人としての30の訪問・来客マナー

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言い争いになりやすい話題(宗教・政治・野球)は、初対面では避けたほうがいい。

言い争いになりやすい話題(宗教・政治・野球)は、初対面では避けたほうがいい。 | 社会人としての30の訪問・来客マナー

ところかまわず自由に話をすると、人間関係のひびにつながることがあります。

ささいな発言から相手を不快にさせ、言い争いになることがあります。

もちろん常に話題を制限すべきだと言っているのではありません。

仲良くなり、ざっくばらんとした雰囲気になれば、心を打ち明けて話をしたほうがいいでしょう。

しかし、とりわけ初対面の相手に限っては、話題の選択に注意が必要です。

初対面で控えたほうがいい話題が、3つあります。

(初対面で控えたい話題1)
宗教の話題

信仰とは、本人が絶対的なものとして信じている対象です。

自分は疑っている宗教でも、相手には熱い気持ちを寄せている対象かもしれません。

とりわけ絶対的なものと信じていることをけなされると、強い不快を感じるはずです。

問題がないようなささいな発言が、ときとして、相手を大きく傷つける場合があるのです。

(初対面で控えたい話題2)
政治の話題

支持する政党は、人それぞれです。

政党を批判する発言をすれば、不快感を与えることは言うまでもありません。

政策に対する考え方は、人によって異なります。

ささいな発言から、お互いに言い争いになりやすいため、初対面では無難に避けておきたい話題です。

(初対面で控えたい話題3)
野球の話題

「野球の話くらい大丈夫」と思うかもしれませんが、注意が必要です。

野球も、言い争いになりやすいので、初対面では念のため避けておきたい話題です。

興味のない人もいますが、興味のある人は熱狂的です。

自分の応援する球団の話に熱が入り、ほかの球団を見下してしまうことがあります。

決して悪気はなくても、応援している球団の話に夢中になれば、感情的に発言をしやすくなるものです。

「あの球団はお金でしか動いていない」

「監督がダメだから、選手も腐っている」

誤解を生みやすいため、あらかじめ避けておくほうがいいのです。

もちろん仲良くなれば、こうした話題を出してもいいのですが、初対面では第一印象が肝心です。

マイナスの印象にならないよう、話題には、気をつけておきましょう。

社会人としての訪問・来客マナー(5)
  • 宗教・政治・野球の話題は、できるだけ避ける。
訪問先で出された飲み物は、飲みきってもいい。

社会人としての30の訪問・来客マナー

  1. 名刺交換のタブーに要注意。
  2. 文字を相手に向けて、両手で渡そう。
  3. 客先への訪問は、事前にアポイント(予約)をするのがマナー。
  4. 「お茶でいいです」の「で」は余分。
  5. 言い争いになりやすい話題(宗教・政治・野球)は、初対面では避けたほうがいい。
  6. 訪問先で出された飲み物は、飲みきってもいい。
  7. プライベートの感情を、仕事に持ち込まない。
  8. どんなときにも、ペンとノートは持参する。
  9. 約束の時間に早すぎるのも問題。
  10. 訪問の際は、手土産を必ず持参すること。
  11. 手土産選びにも注意しよう。
  12. お茶出しのタイミングは、特に気をつけておきたい。
  13. お茶は、まずお客さまから出すこと。
  14. 初めてのお客さまの地位を、あなたならどう確認しますか。
  15. 座布団を踏むのは、お客さまを踏む行為と同じだ。
  16. 大きな声の挨拶が、逆にタブーとなる場合がある。
  17. お客さまに対しては、階段を使って案内をしてはいけない。
  18. 謝罪の言葉を、削りたくても、削らない。
  19. 来客には、まず自分の上司から紹介をする。
  20. エレベーターでは、案内する人が先に乗り、後から降りる。
  21. ドアの開け閉めには、2種類のマナーがある。
  22. 上座と下座、違いをしっかり把握する。
  23. 車の上座と下座は、同じ席になる。
  24. お客さまとの商談中は、携帯はオフにする。
  25. 用件が済んだ後の長居には気をつける。
  26. 「すみません」という言葉を使って、お礼を言っていませんか。
  27. 「遅刻」と「忘れ物」は、絶対にしてはいけない。
  28. へりくだっても、度が過ぎると逆効果になる。
  29. テーブルの上に、バッグを置かない。
  30. 「清潔感」は、会社のイメージにつながる。

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