執筆者:水口貴博

落ち込んでいる人を元気づける30の方法

  • 落ち込む原因は2つのみ。
    能力と存在。
落ち込んでいる人を元気づける30の方法

落ち込む原因は2つのみ。
能力と存在。

私は今までいろいろな人の落ち込みに接してきました。
私には19歳から23歳までアメリカロサンゼルスに留学していた経験があります。
遠い国から勉強をするために渡米してきた留学生には、私も含め、いつも悩んでばかりの毎日でした。

大失敗は、大成功。

「能力」で落ち込んでいる人は「できなかった」ということで落ち込んでいます。
ここから、おかしいのです。
日本の教育方針がよくわかる瞬間です。

「存在」の欠乏から立ち直るには、時間がかかる。

「存在」で落ち込んでいる人を元気づけるには、慎重になる必要があります。
下手なアドバイスや励ましは、逆効果です。
「存在」で落ち込んでいる人の気持ちは、ガラスのように繊細です。

人間は、何かに寄り添っていかないと、生きていけない。

「存在」の欠乏から立ち直るために、即効性のある方法があります。
「代わりの存在」を見つけることです。
「どうしようもなく存在の欠乏に悩まされ、仕方ない」というなら、積極的に「代わりの存在」を見つけていきましょう。

人間には、理解してもらいたい欲求がある。
話を聞いてもらえるだけで癒される。

とにもかくにも、まず相手の話を聞くことが大切です。
相手が今、何で悩んでいるのかは、聞いてみなければわかりません。
「能力」で落ち込んでいるのか「存在」で落ち込んでいるのかを頭において、じっくり相手の話を聞くのです。

話を聞くときには、話を折らないことが大切。

話を聞くときに注意することは、相手の話を折らないことです。
とにかく折ってはいけません。
折らないだけでいいのです。

相槌あいづちを打つと、話が進んでいく。

話をどんどんしてもらうことが大切です。
どんどん話をしてもらうことで、相手のストレスは発散されます。
なにより、話している人の頭の中が整理されます。

落ち込んでいる人に対して「頑張れ」は禁句。

落ち込んでいる人に対して、禁句があります。
「頑張れ」です。
元気がない人は、すでに頑張っている人です。

相手の心の中まではわからない。
「わかる」は禁句。

元気づけるときに、皆さんは気づかれていない禁句があります。
「わかる」という言葉です。
相手が一生懸命に悩みを打ち明けてくれている最中に「わかる、わかる」と同情するのです。

一番のアドバイスは、聞かれたら聞き返すこと。

「どうすればいい?」と聞かれたら「どうすればいいと思う?」と言い返すことが大切です。
どうすればいいかは、他人の私にはわかりません。
わかるわけがないのです。

言葉より手書きの手紙のほうが、元気づける効果がある。

元気づけるときに、言葉より手書きの手紙のほうが、効果があります。
「手書き」というところがポイントです。
「手書き」の手紙には、心があるからです。

特別に接しない。
普通に接することが大切。

ある女の子が言いました。
「この子、落ち込んでいるんだから、もっと優しくしてあげなさいよ」
このように落ち込んでいる人を保護しようとするのです。

成長するためには、落ち込むことが必要。

皆さんがよく誤解していることなのですが、落ち込むことはいけないことではありません。
落ち込むことがいけないなんて、誰が教えたのでしょうか。
悪いことではありません。

励ませば励ますほど落ち込む。

以前、私は友人を元気づけようと励ましてあげたことがあります。
しかし、友人はやはり落ち込みます。
「どこがいけないのかな」と考えてみました。

現実逃避が、落ち込み逃避になる。

落ち込みから引っ張り上げるためには、実はそんなに難しくありません。
気分転換をするだけでいいのです。
落ち込んでいる人は落ち込んでいる気分ですから、できるだけそらしてあげることが大切です。

話を聞くときには、2人きりになるのが大切。

話を聞くときには、やはり2人きりになるのが基本です。
落ち込んでいる人は、ほかの人には話を聞かれたくはありません。
私も落ち込んだことがあります。

愚痴を吐き出せば、最後は笑いで締めくくることが大切。

最後に、笑える結末があることで、話が面白くなります。
関西人の話には、最後に笑える結末があります。
「いろいろ話を聞かせてもらったが、最後が笑えるから、いいだろう」と言うのです。

話を聞くときの一番のポジションは、斜め横。

目は、面白い。
目は、まったく言葉を発しませんが、さまざまなメッセージを伝える力があります。
にらんだ目は、敵対を意味します。

とにかく相手の話を否定しない。

相手の話を否定してはいけません。
否定する人には、話をしたくなくなるのです。
理解しようとして、一生懸命話を聞いてくれる人に、人は好感を持ちます。

話の最後を繰り返すと、話がどんどん前に進んでいく。

相手の話を前に進めるための、効果的な方法があります。
話の最後を繰り返すことです。
「今日は友人と海に行って、泳いできたよ」

暗い表情だから暗くなる。
明るい表情だから明るくなる。

いやいや話を聞いている人に、話をしようとは思いません。
「話をもっと聞きたい。もっと話を聞かせてください」という態度を見せることが大切です。
そうすることで相手は気分をよくし「この人にだったら、もっと話してもいいかな」と思ってくれるのです。

「ありがとう」が、相手を元気づける。

友人と仲良くするためのキーワードは「ありがとう」です。
「ありがとう」なしに、よい友人関係は構築できないと言っても過言ではありません。
逆を言えば「ありがとう」がきちんと言える人は、人と仲良くやっていけます。

落ち込んでいる人には「観る」ことが大切。

「見る」と「観る」は、微妙なニュアンスの違いがあります。
「見る」とは、見物の「見」です。
「単に視界に入ったものを見る」といった、主に相手の外見を、簡単に見るときに使います。

褒められることで、自信がつく。
元気づけることとは、褒めること。

私は褒められると、嬉しくなります。
「自分を認められた。理解してくれた」と感じるから、嬉しくなります。
私だけに限らず、誰でも褒められると嬉しくなるものです。

褒めるときには、外側より内側を褒めることが大切。

褒めるときには、どこを褒めるかが大切です。
ポイントは、外より内です。
外側を褒めるより内側を褒めるほうが、相手には嬉しい褒め言葉となります。

元気づけることとは、他人が褒めていたことを本人に伝えてあげること。

直接褒めてもらうより、第三者から褒めてもらえるほうが、喜びが大きいものです。
「貴博君は仕事、頑張っているね」と直接褒められるのも嬉しいですが、もう一工夫あります。
「先生が貴博君のこと、頑張っているって言っていたよ」と言われるほうが、さらに嬉しいです。

元気づけることとは、教えてもらうこと。

少し強引な方法ですが、たしかな効果のある元気づけ方があります。
落ち込んでいる人がいます。
その人は、料理が得意な人です。

ただ、そばにいてくれるだけでいい。

これは私のことを言っています。
落ち込んでいる人は、自分が落ち込んでいることをあからさまにはしません。
1人になって考え、解決しようとします。

落ち込んでも、自然と立ち直る。
そっとしてあげることも大切。

実は、元気づけることとは、何もしないことでもあります。
誰でも、落ち込むことは好きではありません。
だから何とか立ち直ろうと「自分で」努力します。

落ち込むことで強くなる。
落ち込めることに感謝しよう。

人生を明るく楽しく生きるために必要なことは、落ち込むことです。
「え、落ち込んだら、明るく楽しくなれないよ」と思うのではないでしょうか。
たしかにそのとおりです。

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