執筆者:水口貴博

心の汚れを取り除く30の方法

23

不安と恐怖は、過去の暗い記憶によって作り出されている妄想。

不安と恐怖は、過去の暗い記憶によって作り出されている妄想。 | 心の汚れを取り除く30の方法

もともと心は輝いています。

しかし、その心に雲になって光を遮っている存在があります。

それが「不安」と「恐怖」です。

不安と恐怖があると、せっかくの心の光も隠れます。

心はもともと光り輝いていますが、その光を不安と恐怖という雲が遮ってしまっています。

では、不安と恐怖の正体とは何でしょうか。

それは単なる「妄想」が正体なのです。

本当はまだ起こってもいない未来に不安になったり、現実に恐怖を感じたりすることは、頭の中だけで考えていることです。

まだ現実に起こってはいません。

不安と恐怖は、頭の中だけで考える非現実なことなのです。

あなたが勝手に作り出してしまっているわけです。

本当はまだ起こってもいない現実を頭の中だけで妄想を膨らませ、現実であるかのように1人勝手に悩んでいるわけです。

「でも、そうは言っても不安や恐怖を感じてしまう……」

そう言いたいのでしょう。

さて、ここからが本題です。

では、そもそも不安と恐怖を作り出している原因とは何なのでしょうか。

それが「過去の記憶」です。

過去に叱られた経験やつらい経験があり、その記憶があるために「二度とあんな目にあいたくない」と思います。

ゆえに不安や恐怖が湧き出てくるのです。

不安と恐怖を作り出している大本は、過去の記憶だったのです。

極端な話、過去の記憶がなくなれば不安と恐怖もなくなります。

生まれたばかりの赤ちゃんは過去の記憶が一切ありませんから、みな明るく元気です。

幼い子どもほど明るく、大人になるほど暗くなってしまう理由は、過去の記憶があるかないかです。

何も記憶喪失になれといっているのではありません。

それは現実的でないことは、私もわかっています。

あなたは過去にあった叱られた経験やつらい経験から、同じことが起きないように今に対して不安になり、恐怖を感じているのです。

では、こんなときどうすればいいのでしょうか。

過去の記憶が原因なら、過去を変えてしまえばいいのです。

以前の私は、不安と恐怖だらけの人間でした。

いつも将来が不安で、つらい出来事がないように恐怖を感じていました。

しかし「あること」に気づいてから、一気にぱっとすべてが変わったのです。

それが「過去のおかげで今の自分が存在している」という事実です。

私は過去に、女性に振られたり、先生に叱られたり、友人と喧嘩をしたりした経験が何度もあります。

そうした過去の記憶のために、女性との付き合いにおびえ、先生に恐怖を感じ、友人とすれ違う不安を感じていました。

しかし、今の強い自分がなぜ存在しているのかというと、そうした過去があるからです。

つらい過去があったおかげで、今の強い自分が存在しているのです。

つらい経験をしている真っ最中は「二度とこんな経験はしたくない」と思っています。

ですが、後になってあらためて考え直してみると、つらい経験ほど自分の中で得られる成長があります。

先生に叱られたから、自分のいけないところがわかった。

女性に振られたから、自分の欠点を知ることができた。

友人と喧嘩をしたから、人付き合いの弱点がわかった。

よくよく考えてみると過去のつらい経験は、どれもいい経験ばかりなのです。

嫌な経験とは、自分が思い込んでいた妄想です。

現実としては、感謝すべき出来事です。

自分のためになるようなつらい経験ほど、実際は、喜びです。

「大変でつらかった。でもそのおかげでよくなった!」

この事実に気づいたとき、私はぱっと変わったのです。

今までの暗い過去が180度ひっくり返り、明るい過去へと一気に変わったからです。

過去の記憶がすべて明るい記憶に変わってしまえば、不安も恐怖もなくなってしまいます。

むしろ「もう1回つらい経験をしたいな」と思ってしまうほどです。

また自分が1つ成長できるという事実があるからです。

暗い過去のせいでストレスになっていたことが、輝かしい過去に変わればもう恐怖も不安もなくなります。

過去に起こった出来事にすべて感謝できるようになれば、今に不安を感じたり恐怖に怯えたりすることはなくなります。

現実には悪いことなど、1つもないからです。

喜びしかない。

これが本当の現実の世界であり、不安と恐怖は自分が勝手に作り出している妄想だったのです。

心の汚れを取り除く方法(23)
  • つらい過去のおかげで、今の自分がいることに気づく。
わからないときには、シミュレーションをすればいい。

心の汚れを取り除く30の方法

心の汚れを取り除く30の方法
  1. 心はもともと明るく輝いている。<br>明るい心は、雲を取り除くだけでいい。
    心はもともと明るく輝いている。
    明るい心は、雲を取り除くだけでいい。
  2. プラス思考になってはいけない。
    プラス思考になってはいけない。
  3. 本当のプラス思考とは、そうとしか思えない現実に気づくこと。
    本当のプラス思考とは、そうとしか思えない現実に気づくこと。
  4. つらい出来事も感謝に気づけば、プラスとしか考えられなくなる。
    つらい出来事も感謝に気づけば、プラスとしか考えられなくなる。
  5. 人間は現実に悩むのではない。<br>妄想によって悩むのだ。
    人間は現実に悩むのではない。
    妄想によって悩むのだ。
  6. 悪口を言うと、自分のイメージを下げてしまう。
    悪口を言うと、自分のイメージを下げてしまう。
  7. どうしても言いたい悪口は、ノートに書いてしまえばいい。
    どうしても言いたい悪口は、ノートに書いてしまえばいい。
  8. 心のフィルムをきれいにしないかぎり、映し出される現実は汚れたままになる。
    心のフィルムをきれいにしないかぎり、映し出される現実は汚れたままになる。
  9. 見ている現実の汚れは、あなたの心の汚れが原因。
    見ている現実の汚れは、あなたの心の汚れが原因。
  10. 今に感謝した瞬間、過去の印象は、黒から白になる。
    今に感謝した瞬間、過去の印象は、黒から白になる。
  11. 見栄を張るから、自分らしく生きられなくなる。
    見栄を張るから、自分らしく生きられなくなる。
  12. 今、つらいですか。<br>それなら、今は幸せということです。
    今、つらいですか。
    それなら、今は幸せということです。
  13. 人間がこの世において1から作り出したものなど、1つも存在しない。
    人間がこの世において1から作り出したものなど、1つも存在しない。
  14. 自分は小さくて弱い存在だと気づく。<br>だから強くなれる。
    自分は小さくて弱い存在だと気づく。
    だから強くなれる。
  15. 本当の謙虚とは、自分の素晴らしさを認めること。
    本当の謙虚とは、自分の素晴らしさを認めること。
  16. 親からの愛情は、子どもがもつ愛情の土台になる。
    親からの愛情は、子どもがもつ愛情の土台になる。
  17. 大きな支えほど、支えられていることに気づきにくい。
    大きな支えほど、支えられていることに気づきにくい。
  18. 勝ち負けより、楽しさを意識するほうがいい。
    勝ち負けより、楽しさを意識するほうがいい。
  19. 読書をした後は、行動をしないといけなかった。
    読書をした後は、行動をしないといけなかった。
  20. 行動を変えることで、心を変える。
    行動を変えることで、心を変える。
  21. 心の汚れを取りたければ、言葉の汚れを取ること。
    心の汚れを取りたければ、言葉の汚れを取ること。
  22. 病気、事故、喧嘩は、自然に反している警告。
    病気、事故、喧嘩は、自然に反している警告。
  23. 不安と恐怖は、過去の暗い記憶によって作り出されている妄想。
    不安と恐怖は、過去の暗い記憶によって作り出されている妄想。
  24. わからないときには、シミュレーションをすればいい。
    わからないときには、シミュレーションをすればいい。
  25. 親と離れたほうが、親のことがよくわかる。
    親と離れたほうが、親のことがよくわかる。
  26. 正直にならないと、生活も心も汚れてしまう。
    正直にならないと、生活も心も汚れてしまう。
  27. 気の進まないことをすれば、それだけで心は重くなる。
    気の進まないことをすれば、それだけで心は重くなる。
  28. 他人に気を使うのではなく、親切になればいい。
    他人に気を使うのではなく、親切になればいい。
  29. 反抗をするなら、本当の反抗をしなさい。
    反抗をするなら、本当の反抗をしなさい。
  30. 自分の勉強こそ、最大の勉強だ。
    自分の勉強こそ、最大の勉強だ。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION