執筆者:水口貴博

就職活動の30の裏事情

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なぜ文系が入社して最初の仕事は、営業なのか。

なぜ文系が入社して最初の仕事は、営業なのか。 | 就職活動の30の裏事情

「文系が入社すると、営業の仕事から始まる」

就職活動では、よく聞く話です。

企業にもよりますが、文系が入社して最初の仕事は、営業になるのが定番といわれています。

応募者の希望にかかわらず、文系の大半は、まず営業の仕事から始まるのです。

「文系は営業しかさせてもらえない」と思うかもしれませんが、誤解です。

たしかに営業を担当する場合が多いのは事実ですが、営業しかさせてもらえないわけではありません。

たとえ営業から始めたとしても「定年退職までずっと営業」という状況は、まれです。

なぜ、営業を経験させるのか。

それは、企業の末端の状況を理解させる意味があります。

末端ではどのような活動が行われ、企業の血液であるお金が、どう流れているのか。

末端の状況を理解しているからこそ、後から異動したときに役立ちます。

思考が深くなり、仕事を考えるヒントが浮かびやすくなるのです。

最初から希望の仕事をさせてもらえると思わないことです。

最初から希望の仕事をさせてもらおうとすると、文系に限らず理系でも、就職活動が厳しくなるでしょう。

新入社員には、新入社員にふさわしい仕事を与えられるのは、どの企業でも同じです。

むしろ、営業から始められることを楽しみに考えることです。

営業を嫌がるのではなく、むしろ積極的に取り組みましょう。

営業で実績を積めば、能力を認められ、異動の希望も叶いやすくなります。

営業は、社会人の入り口にすぎません。

ただの登竜門です。

重要な経験を積む場であり、そこからさまざまな道へとつながります。

困難ではありますが、きちんと経験を積んで生かせば、立身出世ができる道なのです。

就職活動の裏事情(14)
  • 営業は、登竜門と考える。
大学名で判断されることを、不公平と考えない。

就職活動の30の裏事情

  1. なぜ企業は、新卒を好むのか。
  2. 求人広告で見かける「女性歓迎」の意味とは。
  3. 文系と理系。
    どちらが就職に有利か。
  4. 独身者と既婚者。
    就職に有利なのはどちらか。
  5. 入社日が「応相談」である意図とは。
  6. 企業は小論文を通して、何を見ようとしているのか。
  7. 締め切りのない求人の意味とは。
  8. なぜ「面接は複数回」という曖昧な表記があるのか。
  9. なぜ「3年間は働きなさい」と言われるのか。
  10. 企業からの電話は、非通知でかかってくることもある。
  11. なぜ企業は、非通知で電話をかけてくることがあるのか。
  12. 筆記試験で評価されるのは、点数だけとは限らない。
  13. 筆記試験が悪ければ、確実に選考で落とされるのか。
  14. なぜ文系が入社して最初の仕事は、営業なのか。
  15. 大学名で判断されることを、不公平と考えない。
  16. 年齢条件で、よくある見間違い。
  17. 有利になる通勤時間。
    不利になる通勤時間。
  18. 求人がなくなったから、募集もしていないとは限らない。
  19. 採用担当者も、実は就職雑誌を読んでいる。
  20. 就職活動で、推薦状を使うときのデメリット。
  21. コネを使うときに覚悟しておきたい事情とは。
  22. 社員の雰囲気には、自然と社内の事情が表れる。
  23. なぜ、非公開の求人が存在するのか。
  24. 採用担当者は、応募者の名前で検索している。
  25. なぜ、筆記試験が存在するのか。
  26. なぜ、荷物置き場のない面接が多いのか。
  27. 採用担当者にも、恐れていることがある。
  28. グループディスカッションが行われる、3つの理由。
  29. 不採用通知の後、選考通過の連絡が届いた。
    結果が変わった理由とは。
  30. 卒業間近になると、急に募集枠が増える理由とは。

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