執筆者:水口貴博

汗のにおいを抑える30の対策

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人の体から出る汗には2種類ある。エクリン腺とアポクリン腺。

人の体から出る汗には2種類ある。エクリン腺とアポクリン腺。 | 汗のにおいを抑える30の対策

汗を分泌するところを「汗腺」と言います。

汗腺から出る汗は、見た目には1種類に感じますが、実は1つではありません。

汗腺には、2種類あります。

「エクリン腺」と「アポクリン腺」です。

それぞれ、汗腺の場所、色、臭いなどに特徴がありますので、見ていきましょう。

  • エクリン腺の特徴

私たちが一般的に呼ぶ「汗」は、エクリン腺から出ているものです。

汗の色は、透明です。

99パーセント以上は水分であるため、ほぼ無臭です。

この汗腺は、全身に分布しています。

全身で、およそ200万個から300万個にも及びます。

特に手のひらと足の裏は、エクリン腺がたくさん集中しています。

手のひらと足の裏が汗ばみやすいのは、そのためです。

エクリン腺の働きが活発な人が「汗かき」の体質になります。

  • アポクリン腺

アポクリン腺は、体の一部にしかありません。

脇の下、性器の周辺、へそ、乳輪、肛門周辺、耳の穴などです。

色は少し黄色であり、普段はにおいもありません。

アポクリン腺から分泌された汗は臭いません。

しかし、アポクリン腺からの汗に雑菌がつくと、分泌物に含まれる脂肪酸の分解が始まり、ひどいにおいを放ち始めます。

このにおいがひどい状態のことを「わきが」といいます。

つまり、わきがの体質の人は、生まれつきアポクリン腺が多かったり働きが活発であったりする人だと言えます。

汗のにおいを抑える対策(4)
  • 2種類の汗腺の違いを、理解する。
汗をかく状況を理解することは、体臭を抑えるポイントを理解すること。

汗のにおいを抑える30の対策

  1. ある程度の体臭は、誰にでもあるもの。
    違いがあるのは、体臭に対するエチケット。
  2. 実は、汗そのものに、においはない。
  3. 実は「汗かき」という明確な定義はない。
  4. 人の体から出る汗には2種類ある。
    エクリン腺とアポクリン腺。
  5. 汗をかく状況を理解することは、体臭を抑えるポイントを理解すること。
  6. 汗には「よい汗」と「悪い汗」がある。
  7. 汗の種類は、リトマス試験紙で確認できる。
  8. いい汗をかくためには、トレーニングが必要だ。
  9. 朝のシャワーを習慣にするだけで、体臭のほとんどは解決できる。
  10. 抗菌タイプの下着は、やみつきになるくらい効果がある。
  11. これというほど汗をかかなくても、汗臭さは目立つもの。
  12. 汗をほったらかす習慣が、体臭の原因になる。
  13. 乾いたハンカチで、汗を拭くと、においは余計に強くなる。
  14. 水を飲む量を減らしても、汗の量は変わらない。
  15. からいものや熱いものを、食べすぎない。
  16. においやすさには、個人差がある。
  17. 服の代えを持っていけば、大量の汗も、怖くない。
  18. 脱ぎ終わった替えの下着をどうするかが、大切だ。
  19. においの種類によって、デオドラントを使い分ける。
  20. 制汗スプレーは、使い方を誤れば、逆効果。
  21. 定期的な半身浴で、汗腺機能を高めよう。
  22. 冷え性と汗かきの、意外なつながり。
  23. 汗は、悪者ではない。
  24. 顔にかく汗を、一時的に汗を止める裏技。
  25. 全身の発汗を抑えるには、首筋を冷やそう。
  26. 緊張したときほど、まず深呼吸。
  27. デリケートな、においの問題は、誰に話せばいいのか。
  28. 精神的な汗がひどく目立つなら「体質の問題」より「心の問題」かもしれない。
  29. 心療内科の先生に、話を聞いてもらうだけで、意味がある。
  30. 緊張して汗が止まらないなら、開き直るのが一番。

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