執筆者:水口貴博

日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ30の対策

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SPFの数字は細かく表示されているのに、PAはなぜ3段階しか表示がないの?

SPFの数字は細かく表示されているのに、PAはなぜ3段階しか表示がないの? | 日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ30の対策

UV-Bを防ぐ意味である、SPF(sun protection factor)。

SPFは、数字でかなり細かく表されています。

「SPF10」「SPF30」「SPF50」などです。

その一方、UV-Aを防ぐ意味であるPA(protection grade of UV-A)。

PAは、大まかな表示しかありません。

「PA+」「PA++」「PA+++」の3段階のみです。

順に「やや効果がある」「効果がある」「非常に効果がある」という意味です。

「せっかくだから、PAも数字で細かく表示してくれればわかりやすいのに」

そう思いますよね。

なぜ、このように大まかな表示なのか、疑問に思いませんか。

実は、化粧品業界の仕方ない事情が隠されています。

SPFは、主にUV-Bを防ぎます。

UV-Bの主な影響は、日焼けやしみなどです。

SPFの数字の意味は、厳密には「日焼けを始めるまでの時間の長さ」です。

SPF1は、日焼けをするまでに、およそ20分という意味があります。

日焼けの状態ははっきり目に見えるため、正確な時間がわかり、数字で表しやすいのです。

一方、UV-Aの主な影響は、しわやたるみです。

しわやたるみに関しては、人体実験をしづらく、細かく定義するのも難しいのです。

しかも、UV-Aのしわやたるみの影響は個人差があるため、はっきり時間や量で計測しにくいのが現実です。

そのため、大きく3段階のみで表示になっているのです。

ちなみにPAとは、日本独自の表記方法です。

日本国外で日焼け止めを買う際は、PAが存在しないため、気をつけておきましょう。

日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ対策(13)
  • PAのぼかされた表記の意味に、気づく。
塗っているのが日焼け止めだけでも、クレンジングは必要。

日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ30の対策

  1. しみは、年を取れば勝手にできるものではない。
  2. 肌に問題がないなら、今こそ対策を始める、ベストタイミング。
  3. なぜ、日に当たり続けると、肌は黒くなるのか。
  4. 紫外線「UV-A」「UV-B」「UV-C」のそれぞれの特徴と違い。
  5. UV-AとUV-B。
    肌に、より悪い影響を及ぼすのはどちら?
  6. 日焼けには2種類ある。
    「サンタン」と「サンバーン」の違いとは。
  7. 日焼け止めは、SPFが20もあれば、十分に効果があると考えていい。
  8. 日焼け止めで見かける、SPFの数字の意味とは。
  9. 高いSPFの日焼け止めを塗っていても、塗り直しは必要。
  10. 日焼け止めを重ね塗りすれば、SPFの効果は足し算で計算できるの?
  11. どうしても塗る手間を減らしたければ、耐水性の日焼け止めを選ぶ。
  12. 状況に応じて使い分けたい、日焼け止めのSPFとPAの目安。
  13. SPFの数字は細かく表示されているのに、PAはなぜ3段階しか表示がないの?
  14. 塗っているのが日焼け止めだけでも、クレンジングは必要。
  15. 日差しが入るなら、部屋の中でも日焼け止めが必要。
  16. 日焼け止めに、時期が早すぎることはない。
  17. うっかり日焼けをしてしまいやすい5つのパターン。
  18. 日焼け防止をするなら、色に注意する。
    白い服より黒い服のほうが、紫外線を防ぎやすい。
  19. 日焼け止めを使っているほとんどの人が、実は塗り足りない状態である。
  20. なぜ、日焼け止めには「チタン」や「亜鉛」という金属が含まれているのか。
  21. 「ノンケミカル」の日焼け止めは、普通の日焼け止めとどう違うの?
  22. 日焼け止めを塗るのは面倒。
    こんなとき、しておけばいい対策は?
  23. 日焼け止めは、年中、必要。
  24. 朝や夕方にも紫外線対策が必要である、本当の理由。
  25. 赤ちゃんにも、日焼け止めは必要。
  26. 体の部分に応じた、上手な日焼け止めの落とし方。
  27. 生理中や妊娠中は、しみができやすい。
  28. 雨の日の傘は、黒を選べ!
  29. 男が日焼け止めをしても、まったく変ではない。
  30. 日焼け止めのコストパフォーマンスの悪さに悩んだときの工夫。

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